未来からの贈り物
晋作「………………莉奈が死にました」
天皇「っっっ!!! どけっっっ!!!」
天皇は着物が汚れるのも構わず駆け出した
……………………………
天皇「っっっ!!!」
誰も莉奈の目を閉じようとしない……
家臣「…………行くなと言ったのに…」
総司「莉奈を……返して下さい……」
慶喜は莉奈を総司に渡した
総司「莉奈……………」
莉奈の頬や頭を撫でる………
山南さんが手ぬぐいを濡らし、総司に渡した
総司は丁寧に顔を拭き、血を拭き取った
総司「莉奈……後悔してないよね?
………………………………。
ふっ……うぅ……く…………………
うわぁーーーーーーーーーー!!!」
総司は莉奈を抱き締めたまま胸に顔を埋めて泣いた………
暫く莉奈を抱き締め泣いていた
総司「……………………………。
莉奈…………愛してる…………」
総司は莉奈の目を閉じた………
ツツツーーーーーー
莉奈の目から一筋の涙が頬を伝った
全「っっっ!!!」
今度は全員の涙腺を崩壊させた
ーーーーーーーーーーーー
皆が落ち着いた時……
伊東等を一掃してから一刻程経った
総司は莉奈を抱き上げ部屋を出た
庭へ出ると新選組の面々が集まった
雨が降らなかったのに
空には大きなダブルレインボーがかかっていた…………
烝「……………………………。
何やっとんねんっっっ!!!」
鉄「莉奈……………」
天皇「儂が行けと言ったんだ………」
ブワッッッ!!!
全「ぎゃあーーーーーーーーー!!!」
時「沖田はん……………」
時が両手を総司に向けた
総司「……………………………。
莉奈は………………
沖田莉奈です。うちの墓に入れます」
時「莉奈は……天界に連れて行きます」
慶喜「何故だ……」
時「莉奈を待っている者がおります」
近藤「莉奈は此処に骨を埋めると言ったんだ…………」
時「申し訳ありません……………」
時はゆっくり総司に近付く…………
総司はキツく莉奈を抱き締め後退る
莉奈のネックレスが点滅し始めた
総司「っっっ!!!
行かないで………莉奈………」
総司は地面に座り込み莉奈を行かせまいと強く抱き締める
官軍が全て庭へ集合すると
ネックレスは強い光を放った
総司は莉奈にkissをした
総司「愛してる。お別れなんだね……。
凄く………淋しい……………。
僕の心の臓が………潰れそうだ……。
…………………。 助けて……莉奈……」
時が総司の前に座り、莉奈の顔に手を充てた
スーーーーーー
莉奈の体が透けて浮かび始めた
日もすっかり落ち、莉奈のネックレスの光が皆を灯す………
総司「……………………………。
莉奈…………………。待ってるから…」
少しずつ舞い上がり、空まで舞い上がると一際強い光が町を灯す。
まるで昼間のような明るさ………