未来からの贈り物
『この世に来た事が私の人生の誇りです。
この世の平和だけを願っています。
日本の木を…水を…空を…花を…
空気を…人を……大事にして………。
新選組が私の命だった………。
だけど……、もっと沢山の宝物が出来た。
幕府軍、薩摩兵、会津兵、奇兵隊、
連合軍…………………。
みんなに出会えて良かった………。
孝明天皇……こんな私を可愛がってくれてありがとうございました………。
慶喜……大好き………。
お父さん………あなたの子になれて……幸せでした……
総司…………愛してる…………。
総司と出会えて………総司を何度も好きになれて……良かった……。
総司と夫婦になれて……幸せだった。
妻らしい事……してあげられなくてごめんね………。
ヤヤコを抱かせてあげられなくて…………ごめんなさい……。
此れからは……皆で力を合わせて……。
世界中から羨ましがられる平和な世を…
作って下さい…………………。
新選組…………大好き……………
…………………ありがとう…………』
エコーとなって莉奈の声が響く………
声が無くなると光も消えた…………。
……………………………………
時「慶喜様……今まで大変お世話になりました………」
深々と頭を下げる時
慶喜「良く働いてくれた………。
お前も……莉奈も……守ってやれずに………申し訳ない……。莉奈を……頼む」
総司「莉奈を………お願いします……」
時は柔らかく微笑み………消えた……
ーーーーーーーーーーーー
慶喜「……………………………。
終わった………。 みんな………。
お疲れさん…………………」
頼りなく笑う慶喜…………………
総司の涙は止まらない…………
いや…………………
全ての兵士の涙も……止まらない……
慶喜「今年の暮れをもって………
終戦とするっっっ!!!
沖田莉奈の残した物を………
守り抜くぞっっっ!!!」
全「おぉーーーーーーーーー!!!」
その日は解散となり、幕府軍は屋敷内の死体の処理を行った
慶喜は屋根に登り、寝転んだ……
輝く星を見つめ…………………
慶喜「莉奈…………。ありがとう……」
人知れず、涙を流す慶喜…………。
……………………………………