未来からの贈り物




新選組は………

総司を囲むように皆が広間にいた……


総司「……………………………。

莉奈…………………」


総司はミサンガを撫でた…………


左之「総司……………」


近藤「莉奈が……守ってくれた世を……
俺らは守るんだ………。

後世で…莉奈が泣かずに済むよう……

全力で守ろう…………。皆も………

長い間、良く頑張ってくれた………。

俺は……お前らを一生の仲間だと思って……守り抜くからな…………………。


今日は……お疲れさん………。


風呂に入って……ゆっくり休んでくれ…………………。 解散………」



平隊士がゾロゾロと広間を出た……


残るは幹部と烝………


平隊士が出ると晋作達が入って来た


晋作「話がある」


土方「あぁ………。何だ………」


桂「莉奈が死に……無効となった同盟だが」


幹部「っっっ!!!」


土方「今言うかっっっ!!! 莉奈は……数刻前まで生きてたんだっっっ!!!」


桂「まぁ……聞きなさい………。
同盟を組み直そうと思う………。」


晋作「此処でぶち壊したら……あの世に行ったら莉奈に地獄に突き落とされるのは……間違いない………」


玄瑞「俺らもいつの間にか……莉奈に浄化されたようだ…………………」


近藤「……………………………。
ありがとう…………。桂殿………。

晋作………。お前の旧友………

済まなかった…………………。」


晋作「……………………………。

許す心も大事なんだろ?」


土方「ふっ! そうだな………。

ありがとう…………………」


左之「良いですか?良く聞いて下さいね?

無条件に人を愛せたら戦なんて起きなかった……。

莉奈なら……こう言うだろ? ふっ!」


新八「もう言い合いも出来ねぇな……」


平助「…………………淋しいな………」


烝「お疲れ様でしたーーーー!!!

って飛び込んで来そうやのにな……」


玄瑞「ひょっこり現れそうな気がするよなぁ〜〜〜」


総司はまた泣いていた…………


総司「実感ないのに……凄く淋しくて………。 抱き締めたくても……寄り掛かりたくても………莉奈がいない……。

穴が空いて……息が出来ない……

うぅ……。うぅ……。莉奈………」


土方は涙目で総司の背中を摩る……


土方「空いた穴には…莉奈がいるだろ」


総司の頭をクシャクシャに撫で回す



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