未来からの贈り物
四度目の正直
光に包まれ……天界から舞い降りる……
莉奈「あれ? 京が……淋しい………」
急に不安が莉奈を支配した
地に足を付けたのは……町中だった
「っっっ!!! 天女が帰ったぞーーーーーー!!!」
「天女だぁ!!!」
「お帰り……今度は長かったなぁ〜〜」
「髪色が………」
莉奈「え?」
莉奈が毛先を見ると真っ黒のストレート
おへその辺りまで伸びていた
莉奈「ふふふ………。天界から追放されちゃいましたっ!」ニコッ!
「じゃあ………」
「ただの……人間……?」
莉奈「はいっっっ!!!」
「何かあったら言うんよ?」
「今度は儂等が天女を守ってやるからな?」
ポロポロポロポロ
莉奈「…………………ありがとうございます………。私はもう天女じゃないから………莉奈って呼んで下さい……」
「っっっ!!!雨が降るぞーーー!!!」
「雷は落とさんでくれ!!!」
莉奈「ふふふ……人間ですってば!!」
パタパタパタパタパタパタ
お孝「莉奈っっっ!!!」
莉奈「あっ!お孝さんっっっ!!!」
江戸時代のお孝さんだ……
ギューーーーーー!!! バタンッ!
勢い余って二人で倒れた
お孝「生きてるっっっ!!!」
莉奈「はい! お勇は?」
お孝「寝とるよ? 行くとこないんやろ? うちにおいで?」
莉奈「……………………………。
新選組は…………」恐る恐る聞いてみた
お孝「江戸城へ移ったんよ?一年前に………」
莉奈「……………………………。そう」
お孝「勇様が残してくれはった金子がもう少ししかないんよ……。働きたいから、暫くうちにいてくれん?お勇の面倒みててくれん?」
莉奈「(ニコッ!)はいっ!」
……………………………………
お孝さんの家に行くと、二歳のお勇が寝ていた
莉奈「…………………大きくなったね」
莉奈はお勇のツヤツヤの髪を撫でた
お孝「二年も経ったんやもん………。
江戸が東京になって、江戸城に将軍様がいて、新選組は天子様や将軍様の護衛で大忙しや」
莉奈「…………………みんな元気?」
お孝「幹部の人達は祝件挙げて……みんなヤヤコもいるみたいやね」
莉奈「…………………。そう………。
幸せそうで…………良かった………」