未来からの贈り物
川で遊ぶ親子を河原で見ている莉奈。
幸せだなぁ〜〜〜。こんな日がずっと続けば良いのに……。
総司は忙しくてあまり家に帰れないけど、だからこそ、家では仲良くいられるのかもしれない。
プチ単身赴任だと思えば良い………。
家族と組の為に、一生懸命働いて、家に帰れば子煩悩な父親。
休む間も無く疲れてるんだろうけど、疲れたとは一切言わない……。
強い人だな……。昔の人はみんなそうなのかな………。
あ………。土方さんはよく疲れた、疲れた言ってるし………。人それぞれか。
キョウが、小石集めを始めたので……
総司は莉奈の横に座った。
総司「莉奈……ありがとう……」
莉奈「私も……ありがとう……」
総司「余り、帰れないけど……、僕は幸せだよ………」
莉奈「私も……幸せです……。 軍服姿も見慣れてきたね……。 格好良い旦那様を持って幸せです」
総司「僕も……東京ではあまり莉奈を天女だと知らない人が多いから安心です。
あなたを妻に出来て幸せです」
莉奈「嬉しい言葉ですね………。
ありがとう。 総司……………。」
総司「ヤヤコも……。 また元気な子を産んでね……」
莉奈「はい」
総司「キョウは私に全然似てないから今度は私に似て欲しいな………」
キョウは莉奈の赤ちゃんの時にそっくり………
莉奈「十歳位になるとまた顔や髪質が変わって来るよ! 」
総司「そうなの?」
莉奈「うん………。」
総司「………………………。そっか…」
莉奈「お父さんとお母さんに家族を見せたかったなぁ〜〜〜。」
総司「そうだね………」
莉奈「天寿を全うしても、産まれて無いんだもんね〜〜〜………」
総司「泣かないでよ?キョウが風邪引くし莉奈の体も冷える………」
莉奈「うん。覚悟決めてこっち来たからね。」
総司「莉奈は……良く泣くけど……
本当に強い子だね………」
莉奈「そうかな……弱いよ。私は…。
皆が居てくれるからだよ………。
あっ! そうそう。これ…………」
シャラン…………
総司の掌に乗せた