未来からの贈り物
総司「ネックレス…………」
莉奈「私にはもう必要ない………。
総司が持ってて?」
総司「………………。本当に良いの?」
莉奈「未来と天界との決別!!!
間違ってもキョウを置いて天界には行けない………」
総司「……………………………。」
パァーーーーーーンッッッ!!!
総司・莉奈「っっっ!!!」
ネックレスが凄い光を放ち……弾けた
莉奈「っっっ!!!
怪我してないっっっ!?」
総司「…………………………。うん…」
暫く総司の掌を眺めていた……
ボワッッッ!!!
総司の手が柔らかい光に包まれた……
総司・莉奈「っっっ!!!」
シャランッッッ!!!
総司の掌に二つのロケットのペンダント
莉奈「っっっ!!!」
莉奈はロケットを開けると………
お父さん、お母さん、赤ちゃんの頃の莉奈の写真…………
ポロポロポロポロポロポロ
莉奈「お母さんの……ネックレス……」
総司「え…………………。」
もう一つの見覚えの無いロケット
開けると…………
幹部、慶喜、晋作達も入った撮った覚えの無い写真と……私達三人家族と…赤ちゃん………
総司・莉奈「………………………。」
キョウ「見てーーーーーー!!!」
四つ葉のクローバーを持って走って来たキョウ
総司「凄いね!良いことあるよ?」
キョウを抱き上げ、膝に乗せた
キョウ「あぁっっっ!!! そうた!」
総司「え? 知ってる子?」
キョウ「ママのお腹にいるよ?」
莉奈「え?」
莉奈はまだ理解出来ないだろうとキョウに赤ちゃんの事は言っていなかった
莉奈「知ってたの?」
キョウ「うん」
莉奈と総司は目を見開いて目が合った
総司「未来……からの……贈り物……」
キョウ「じぃじとばぁば……」
じぃじとばぁばと言う言葉も教えてない
総司「なあに?それ………」
莉奈「祖父と祖母の事を子供はじぃじ、ばぁばと呼ぶんだけど……。
私……教えてない!!!」
キョウ「よくね……寝ている時に会うの……」
ポロポロポロポロポロポロポロポロ
莉奈「お父さん……お母さん……」
お母さん……死んじゃったの?
天界と、途切れた今、それを知る術は無い………。