未来からの贈り物
喧嘩が終わったのは始めてから二時間も過ぎていた。
左之、新八、平助、山崎が床に寝っ転がって息を整えている。
次に土方さん……最後に総司。
莉奈は濡れ手ぬぐいを持ってみんなの所へ行って一人一人に手ぬぐいを渡した
莉奈「お疲れ様!!!」ニコッ!
総司「…………莉奈……怖かった?」
莉奈「怖いって言うより……驚いた」
土方は胡座をかいて左足だけ立てて肘を置いていた手で莉奈を引き寄せ、胸に莉奈を閉じ込めた
土方「愛してる」チュッ!
頭にkissをして莉奈の頭に土方の顔を乗せた
総司「離れろっっっ!!!」
ドカッ!
莉奈がいない方の腕を蹴る
土方も総司の顎に拳を打ち込む
あぁ……まただよ……。二人の体力半端ない……
土方「莉奈は………特別だったんだ!」
総司「私だってそうだ!!!」
莉奈「私、此処にいまぁ〜す!当たったら危ないで〜〜す!」
総司が土方の鳩尾に膝をめり込ませた時、土方ごと莉奈にぶつかり、二人で倒れた
ゴンッ!
莉奈が床に頭を強打
莉奈「……………………………。」
幹部達「っっっ!!!莉奈っっっ!!」
総司「んのやろぉーーーーーー!!!」
私は山南さんに引き摺られ近藤さんの横に寝かされた
近藤「(ゲラゲラ)大丈夫かぁ?」
莉奈「…………………。痛いっす」
近藤「冷やしとけ! うちの奴らはすげぇな!!!」ゲラゲラ
莉奈「近藤さん?」
近藤「ん?何だ?」
莉奈「幹部は部下じゃないですからね?」
近藤「ん?」
莉奈「みんなあなたを尊敬してますが……部下じゃない……。あなたの支えです。」ポロポロポロポロ
ザーーーーーーーーーーーー
近藤「どうした?」
莉奈「幹部は……近藤さんの……仲間です。 絶対忘れないで下さい」
近藤「…………………莉奈?」
莉奈「どんなに組が大きくなっても……幹部は……仲間です……。近藤さんが……幹部を部下として見たら……新撰組が無くなっちゃいます……。いつまでも……同士として見て下さい。」
近藤「分かった……。泣くな……」