未来からの贈り物




莉奈「…………………。それだけの為にわざわざ起こしたんですか?」


土方「っっっ!!! 早く直したいだろ!!!」


莉奈「いえ…。お気遣いありがとうございます。 顔が歪んでも良いので結構です」


土方「…………………。お前の顔が歪んだら皆が悲しむ。ちゃんと飲め」


莉奈「私なんて………いない方が良い」


土方「…………………。お前のような完璧な容姿に憧れる女は山程いるんだ。そんな事言うな…」


莉奈「産まれてきたことを後悔してるんです。私がいると……皆が腐って行く」


土方「…………………。何があった」


莉奈「言いたくないです。死ねなかった事を後悔してます」


土方「っっっ!!! 何っっっ??」


莉奈「何故助けたんですか……放っといてくれた方が幸せでした」


土方「…………………そんな事言うな」


莉奈は土方の刀に手を伸ばし刀を抜いた


土方「…………………。ゆっくり刀から手を離せ。」

莉奈は刀を首に充てた


土方「…………………三つ数えるうちに離さなかったら、お前を鎮める。良いな?一つ…二つ…三つ…。悪いな…」


ドカッ!


土方の拳が莉奈の鳩尾にめり込んだ


土方は刀と気を失った莉奈を支えた。


刀を鞘に収め、莉奈を布団に寝かせた


土方は自害を防ぐ為に仕方なく…仕方なく…莉奈と同じ布団に入り、抱き締めながら目を瞑った。


土方「(本当に良い香りだ……。体も……髪も……)」



ーーーーーーーーーーーーーーーー


翌朝


スパンッ!


沖田「…………………。ふふふふふ。
土方さん………天女に手を出してはいけません」

土方の腕の中の莉奈を引きずり出した


莉奈「ぎゃぁ〜〜〜〜〜〜!!!」


土方は刀を掴み、飛び起きた


土方「総司か……。はぁ〜…。」


莉奈「(ガクガクガクガクガクガク)
いや……離して……いやぁ〜〜〜!!」


総司は慌てて莉奈を離した


土方「大丈夫か……?来い………」


土方は莉奈の腕を引っ張り、腕の中に閉じ込めた


莉奈「ガクガクガクガクガクガク」


土方「大丈夫だ……大丈夫……目を瞑れ。大きく息を吸って吐け……落ち着くまで続けろ」


莉奈が落ち着くまで土方は背中を撫で続けた


土方「…………………。落ち着いたな。離すから暴れるなよ?」



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