未来からの贈り物




武田「何なんだ……お前………」


莉奈「今から屯所まで口を開くな!!
でないと本気で堕とす!!!」


武田「……………………………。」


莉奈「ねぇ……もう良いから。屯所には来ないでよ。面倒くさい事になる」


「まぁ良いじゃないか……。お前の事も言っとかなきゃいけないしな!!」


莉奈「…………………本当は……行きたく無いんだからね?新撰組から離れたくないんだから…………。」


「悪いな」


武田「何っっっ!!! お前何処に行くんだ!!!」


莉奈「口を開くな!!!」


「ふっ!莉奈……面白い奴だな……」


莉奈「笑うことは人を幸せにしますからね?」


「ほぅ〜〜………」


莉奈「あ……着いた!あなたに持たせていたとバレたら叩かれますから…返して下さい」


「まぁ……良いから………」


門番でまず止められ、莉奈は門から叫んだ


莉奈「土方さーーーーーーん!!!
助けてっっっ!!!」


バタバタバタバタバタ


土方「何事だっっっ!!!」

幹部も近藤さんも勢揃いしてしまった


みんな目を見開いていたが、すぐ様立て膝を付いて頭を下げた


近藤「一橋殿!!! 」


武田「っっっ!!! 一橋慶喜公…?」


莉奈「数々の失言をお許し下さい。悪い人間ではなく、私を守る為ですので……許してやって下さい」


土方「っっっ!!!何で慶喜公に反物持たせてんだ!馬鹿者っっっ!!!」


バチンッ!


土方「持って頂き恐縮です。客間へ…」


土方は反物を受け取り、客間へと促す


一橋「土方……莉奈は何度も断ったが俺が無理矢理取ったんだ。 オナゴに手を出すな」


土方「はい」


土方は莉奈をチラリと見て頭を撫でた


土方「お前は戻れ。作るんだろ?後は俺と近藤さんと山南さんが話す」


莉奈「はい。 失礼します」


土方から反物を受け取り、部屋へ戻った


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