未来からの贈り物
武田「莉奈……武田 観柳斎です」
莉奈「入れ」
武田「悪かった…………………」
莉奈「黙れと言っただろ!!!」
武田「まさか!あんな所にいるとは思わんだろっっっ!!!」
莉奈「御忍びだからね………私は御所に移るんだよ」
武田「っっっ!!! 莉奈っっっ!!!
漸く沖田と結ばれたのに………」
莉奈「古株は近藤さん以外みんな知ってる」
武田「何で…………」
莉奈「幸運をあやかりたいんだって?」
武田「いやっ!でもっっっ!!!」
莉奈「九月頃行くと思う」
スーーーーーー
総司「あっ!武田さん。珍しいですね」
莉奈「ケラケラ。謝罪に来たんだよ?」
総司「何したの?」
莉奈「慶喜に貴様とかお縄に掛かれとか罵倒したの。私が黙れと言ったのに…」
総司「っっっ!!! 武田さん!!!
良く斬られませんでしたね」
莉奈「総司……慶喜に何も言われなかった?」
総司「手を出してないだろうな……って言われた」
莉奈「で?」
総司「出してないと言いました」
莉奈「ありがとう」
武田「俺は一橋殿に斬られるのか?
それとも捕縛か………?」
莉奈「謝っといたから大丈夫でしょう」
武田「俺はどうなるんだ………。」
莉奈「大丈夫だから出てって!!!マスク作りたいんだからぁ!」
武田「また来る」
莉奈「結構ですっっっ!!!」
総司「ますく?」
莉奈「新撰組は京都守護職だから……健康管理は大事だからね?風邪予防に良いんじゃないかと……私の時代の風邪予防の一つを提案したの。
これはマスクと言って、鼻と口を覆う物だよ?外出時は必ず着用するんだよ?近藤さんも土方さんも……全員義務付け。
だから……総司も付けるんだよ?」
総司「莉奈が作るの?」
莉奈「そう。大変だね……。」
総司「僕も手伝うよ」
莉奈「大丈夫!総司は巡察に稽古に忙しいから……非番の時は休んで?」
総司は莉奈の後ろに周り、縫い物を邪魔しないように後ろから抱き付いた
総司「ガタガタの縫い目なんだろうね」
莉奈「使えれば良いの!!!」
総司「クスクス…夜はダメだからね?」
莉奈「無理。早く終わらせないといけないの」