未来からの贈り物
黒地の二枚重ねに左下に【誠】の刺繍
幹部のマスクの内側には名前の一文字を入れた。総司のには+Loveと……。
全員のマスクが完成したのは10日間かかった。
近藤さんにより配布され、罰則は厠掃除
厳罰ですね…………………。
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そして……その日の夕餉後
幹部全員残るように言った
莉奈はある物を一人一人配った
莉奈「コレはミサンガと言う未来の御守りです。このミサンガに願い事をして手首か足首に硬く縛り付けるんです。
ミサンガが切れた時に…願いが叶うと言われています。
14本の刺繍糸で編みました。
近藤さん、山南さん、土方さん、組長、山崎、私。今いる人達の数です。
この一本に皆が入ってるんですよ?」
土方「洒落てんな!」
左之「風呂の時は取るんだろ?」
莉奈「取りません。これが切れるまでずっと付けておくんです。邪魔だなって思ったら足首に付けた方が良いかもしれません」
平助「莉奈はどっちに付ける?」
莉奈「私は左手首に付けます。心の臓に一番近いから……皆と心は一つ……みたいな………?」クスッ!
新八「幾つ願いを込められるんだ?」
莉奈「……………………………。
欲張りですね……。一つですよ!」
総司「莉奈。願いを込めるから付けてよ」
莉奈「良いよ!!! 何処に付ける?」
総司「僕も左手首に付ける」
総司は目を閉じて願いを込めている………らしい。
総司「はい。付けて」
莉奈は総司の手首にミサンガを付けた
土方「俺にも付けろ」
莉奈「何処に付けます?」
土方「左手首」
願いが込められたミサンガを結び付けた
結局全員莉奈が左手首に結び付けた
総司「莉奈…付けてあげるからおいで?」
莉奈「じゃあ……右足首に……」
袴を膝まで捲り上げた
幹部「っっっ!!! 約束が違うっ!」
バッ! 総司に袴を下ろされた
総司「足を皆に見せないで」
莉奈「クスッ! 冗談です。 左手首にお願いします」
ミサンガを握り締め、願いを込めた
【私が身代わりになっても良いから……
総司が結核にかかりませんように。】
莉奈「お願いします」ニコッ!
莉奈のミサンガが結ばれると皆は左手を上に上げた
近藤「格好良いな!天女お手製の御守りだ。絶対御利益があるぞ〜〜〜!!!」
莉奈「願い事を人に話すと御利益が無くなりますから……御自分の胸に収めといて下さい!!!」
幹部「ありがとう!!!」