未来からの贈り物
沖田「スミマセン………。」
莉奈「……………いぇ。大丈夫です。
私こそスミマセン………」
土方「総司……莉奈に触れるな……。何かに怯えてる。」
沖田「分かりました。朝餉どうしますか?」
土方「こっちに持って来てくれ。まだ皆に会わせられる状態じゃねぇ……」
沖田「はい」
沖田が部屋を出て行って土方は莉奈の顔を見る。
土方「やっぱり青タンになってるな……。井戸と厠へ行く。お前も来い」
莉奈「…………………厠?」
土方「…………………。来い」
莉奈は土方に腕を掴まれ厠へと向かった
土方「此れが厠だ」
莉奈「…………………トイレですか」
土方「といれと言うんだな?行って来い。 此処で待ってる」
少し離れた岩に座った土方
莉奈は恐る恐る戸を引いた
莉奈「うわぁ〜〜〜〜〜〜………酷い」
土方「ククククク。 姫さんにはキツイだろうな。 俺も行きたいんだ。早くしろ」
意を決してトイレに入った
莉奈「ぎゃあ! うわっ! おぇっ!」
土方「クククククククククク」
莉奈は勢いよく出て来た
土方の所まで走り大きく深呼吸
土方「お疲れさん……ちょっと此処で待ってろよ?」
ポンポンっと頭を叩いてトイレに消えて行った
……………………………………
土方「待たせたな。次は井戸だ」
井戸へ向かった土方の後ろを付いて行った
二人で手を洗い、顔を洗い、口を濯いだ
土方が手拭いを渡してくれた
莉奈「…………………ありがとう。
っっっ!!! 痛っ!」
土方「暫く痛いだろうな……クスッ!
石田散薬飲んどきゃ〜良かったものを」
莉奈「………。いぇ。大丈夫です。ありがとうございます。手拭い濡れちゃいました」
土方「貸せ。俺も拭く」ゴシゴシ
……………………………………
土方「厠と井戸さえ覚えれば此処で生きていける。風呂は俺が誰も来ない様に廊下で見張っててやる」
莉奈「…………………はい」
部屋に戻るとお膳を持って来た男達。
莉奈「(ガクガクガクガクガクガク)」
土方「広間で食って来い!!!」
莉奈「(ビクッ!)」
土方「お前じゃない。左之!新八!平助!総司!斎藤までっ!早く戻れっ!」
原田「俺は原田左之助!左之って呼べよ?」
永倉「俺は永倉新八!新八でもぱっつぁんでも好きなように呼べよ」
藤堂「藤堂平助!平助って呼んでくれ」
沖田「沖田総司。総司って呼んで下さい」
斎藤「斎藤一。一で良い」