未来からの贈り物
莉奈「土方さん。岩です」
土方「入れ」
スーーーーーー
土方「ケラケラ。これはこれは小岩さん。ようこそおいでなすった」
莉奈「……………………………。」
土方「…………………。何だよ。
つまんねぇなぁ〜〜〜。 で?」
莉奈「石田散薬下さい………」
土方「ケラケラ。痛そうだな……。
ちょっと待ってろ………………。」
……………………………………
10分ほどで戻った土方。
手には熱燗…………………
莉奈「え……………。」
土方「石田散薬は熱燗で飲むんだ」
莉奈「…………………胡散臭」
土方「飲んだら分かる。早く飲め」
莉奈「……………………………。」
ザーーーーーーー。 ゴクゴクゴクゴク
莉奈「おぇ………。」
土方「ケラケラ。 ほら。冷やせ」
ポイっと濡れ手ぬぐいを放り投げた
莉奈「ありがとうございます」
壁に寄り掛かり、足を投げ出し、目を瞑っていたら、酔いが急激に襲ってきた
莉奈「ふふふふふふふふふふ」
土方「……………………………。」
眉間に皺を寄せながら莉奈を見る土方
莉奈「優しいね……。土方さんは…」
土方「知ってる」
莉奈「……………………………。」
土方「酔ってんな?」
莉奈「ふふふふふふふふ」
土方「朝っぱらから良い御身分だ。
布団敷いてやるから寝ろ…………」
莉奈「部屋で寝るから良い………」
土方「お前……。不安じゃねぇのか?」
莉奈「総司の事?」
土方「あぁ………」
莉奈「…………………。怖くてたまんない。お団子詰まらせて咳しただけで不安になる。 ふふふふふふ」
土方「……………………………。
何であいつだったんだ……。俺なら…」
莉奈「うん……………。ありがとう。
でも……気付いたら総司しか見えてなかった……。 ごめんなさい………」
土方「苦しくなったらいつでも来いよ?胸くらい貸してやる」
莉奈「ん…………………」
ザーーーーーーーーーー
土方「…………………。
総司…飛んでくるぞ」
莉奈「ん…………………」
バタバタバタバタバタ
土方「はぁ〜〜〜〜〜〜………」
スパンッ!
総司「莉奈っっっ!!! ん?」
莉奈「此処………」
総司が斜め後ろを見ると莉奈が濡れ手ぬぐいで目を冷やしてる………足投げ出して…………………。
総司「……………………………。」
土方「石田散薬吞ませたら酔っ払いやがった」
総司は莉奈の横に座って同じように足を投げ出した。