未来からの贈り物



土方「有り難き幸せ」


総司「それじゃあ……行ってきます!
ちゃんと寝てなよ?」


莉奈「うん!行ってらっしゃい。気を付けてね?」


総司「うん。行ってくる」チュッ!


土方「…………………。俺の前で接吻するなっっっ!!!」


総司「手ぇ出さないで下さいよ!!!」


土方「早く行けっっっ!!!」
シッシっと手を振る土方


………………………………



土方「早く寝ろ」


莉奈「はい」


土方「手拭い冷やしてくるから貸せ」


莉奈から手拭いを取り上げて部屋を出た


莉奈は布団に入り、目を瞑った……


みんな………死なないで………。



……………………………………



土方が部屋へ戻ると莉奈は寝ていた


土方「ふっ! スゲー腫れてんな〜。
総司もどんだけ強く引っ叩いたんだか………。 戻らなかったら殺してやる。」


莉奈の目に手拭いを置いて髪を梳いて頬を撫でた。


土方「俺が女遊びしてなくても……お前は総司を好きになったんだよな……俺は、お前の中身を見てなかったもんな。」


土方は暫く莉奈を眺め、文机に向かった



……………………………



スパンッ!


土方「(ビクーーーーーー!!!)」


総司「……………………………。」


土方「何だよ……」


総司「巡察の報告と莉奈を迎えに……」


土方「あぁ……。で?」


総司「で?じゃないですよ!!!何で莉奈がこんな事にっっっ!!!」


土方「あぁ?」振り向くと左之と新八が莉奈に抱き付いて寝ていた


土方「っっっ!!! いつの間に入ったんだ…………………。」


平助「俺と総司が巡察中にこいつらわぁ〜〜〜〜〜〜っっっ!!!」


平助が布団を引っぺがすと、莉奈はまた左之に抱き付き、足を絡ませて寝ていた


総司「巡察は特に問題無し!平助……新八はお前に任せた」


平助「ふふふふふふ。任せろっっっ!!!」


土方「はぁ〜〜〜〜〜〜………。」


総司「左之さん!左之さん!」ペチペチ


左之「ん〜〜〜〜〜〜………」


総司「莉奈から離れてください?」


左之「(ガバッ!)っっっ!!!
誰だっっっ!!!俺を此処まで運び、布団に寝かせた奴はっっっ!!!」


総司「おはようございます。
そして……お休みなさい」ニコッ!


左之「俺は知らないっっっ!!!」


総司「問答無用っっっ!!!」


左之の襟首を摘んで布団から引き摺り出した


平助も新八を莉奈から剥がし、二人でボッコボコにした。


土方は、莉奈が二次被害に遭わない様に布団ごと引き摺り、文机の横に寝かせ、また仕事を始めた…。


後ろでドッタンバッタンしてるのに、起きない莉奈と、何食わぬ顔で仕事をする土方。我関せず…………………。


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