付き合っちゃう⁇
進展
拓也Side
「キミ1人?」
「ねぇ、俺らと遊ばない?」
「えーどうしよっかなー」
俺はどうすればいいのだろうか。
別にあいつがナンパされて連れてかれようが関係ない。
「あ、ごめーん。彼が戻って来ちゃった」
「えー彼氏なんかほっといて遊ぼうよ」
「私も遊びたいけど、彼が怒っちゃうからごめんね〜」
「…気持ち悪る」と思わず口に出てしまった。
「聞こえてるわよ。ほら、行くよ」
そう笑顔で普段と変わらぬ口調で言いながら腕を絡ましてくる。
「ちょ、なんだよ」
「青年達が見てるでしょ」
「恋人を演じろと」
「流石、物分りがいいじゃん」
「声かけられた時点で断われよ」
「だって大学生くらいに見られたみたいでちょっと嬉しかったんだもーん」と言うと腕を離し車に戻っていった。
そして、買ってきたばかりの俺のコーヒーを飲みやがった。