付き合っちゃう⁇
「おい、起きろ。ホテル帰るぞ」
「ん…」
起きる気配が微塵もない。
はぁ…この旅行やはり後悔でしかない。
セーブしてあまり飲まないで正解だった。
ホテルまでは歩いて5分ほどで、タクシーを使うほどじゃない。
仕方ない、抱えて帰るか……
「新婚旅行にまたおいで」そうすっかりこいつに騙された店主に送り出された。
こいつと変わりない量飲んで潰れていないあの店主何者だ…
きっと明日の予定は1日潰れるだろうな、明日がこの旅行の醍醐味なのに馬鹿な奴だ。
「おかえりなさいませ」
「すみません。524号室の者ですが、連れがこうなので部屋の鍵開けてもらってもいいですか?」
「かしこまりました」
「ご迷惑お掛けします」
こんな風に旅行で羽目を外して酔いつぶれる奴も珍しくないのだろうか。
フロントマンは驚くことなく対応してくれた。