付き合っちゃう⁇





「一人ですか?」

「さぁ、どうだろうね」

「よかったら一緒にラウンジでお茶しませんか?」

レストランに向かおうとロビーへ降りると若い女の子にエレベーターの前で捕まっていた。

エレベーターを降りた瞬間にその光景がすぐに目に入って、無視して通り過ぎようとしたその時。

「遅かったな」

「えっ」

「悪いけど、これから彼女と食事なんだ」

「えぇ〜」

「今朝は朝食も食べずにこの時間まで部屋に籠ってたから腹減ってるんだ。もういいかな?」

「……行こう」

「うん」

女の子達は顔を真っ赤にして去っていった。
勝手に朝からこの時間まで部屋に籠ってたそうゆうことをしてたとでも勝手に想像したのだろう。

「猫被るのが本当にお上手ですね」

「お前もな」

「私猫被りませんけど?」

「どうだか」

そんなやり取りをしながらレストランへ向かった。


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