付き合っちゃう⁇





「セックスの相手には困っていないし、だからって縛られたくないんだよね〜」

「困ってねえんだ」

「まぁお陰様で」

そう頬を赤らめながら語っている。
こんな明け透けに話をしているからか、酒のせいだろうか。

そんな様子にムラっときたが理性で懸命に抑える。
そんなこっちの心境も知らずにため息をつくとまた語り始めた。

「でもさ、やっぱり結婚するならカラダの相性って結構大事だと思わない?」

「まぁーな」

妙に真剣な口ぶりに苦笑いを浮かべながらビールに口をつけた瞬間また爆弾を投下しやがった。

「あぁーカラダの相性バッチリないい人居ないかな」

「お前それ俺のこと誘ってんの?」

口から溢れそうになったビールを慌てて飲み込み、半笑いでそう返すと目を見開き驚いている。

「そうゆうの自意識過剰って言うの知ってる?」

「いきなり結婚は厳しいからとりあえず付き合うか。まぁ、今と変わりないけどな」

「本気?」

「あぁ至って真面目だ」

バカじゃないのと笑う笑顔に少しときめいたがそれを隠すようにそうだなと返すと2人の間にドっと笑いが起こった。



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