付き合っちゃう⁇
2人の関係
拓也Side
「先輩」
「ん?」
「こないだからその美味そうな弁当はなんですか」
「作ってくれた」
「誰が?」
「ギャーギャーうるさい女」
「もしかして…最近噂の彼女⁉︎」
「彼女ではねえな」
「なんでそんな人が弁当作ってくれるんすか!」
「知らね」
「わぁぁ俺も料理上手な彼女欲し〜い」
夜勤中、医局で夕食を取りながら隣の机で後輩の高木が叫ぶ。
「あともうちょっとお淑やかだったら本当最高なんだけどな」
「先輩、贅沢ですよ」
「は?まず、俺らは付き合ってないし」
「なにそれ、おかしいでしょ。先輩毒盛られたりしてませんよね?」
「あの女にそんな器用なことは出来るはずない」
「よーく知ってるんですね、その人のこと」
頬杖をついて、高木が横から睨んでくるを気にせず俺は食事を続ける。