ルークナス魔法学園
そして、火属性の攻撃が得意。
防御は一際しなかったから、攻撃をしまくって早く戦いを終わらせる、速攻タイプね。
「……次、私だ。」
ふと、隣に座っている律佳が呟いくように言った。
「律佳、18番なの?」
「……うん。」
胸に手を当て、グーにした律佳。
しかし、その手は微かに震えていた。
「律佳なら、だいじょぶだよ!
すくっとベンチから立った、樹璃が力強く言った。
「ありがと、樹璃。
……頑張って来るね!」
笑顔でフィールドに向かう律佳に、私と樹璃で手を振った。
『おっと、両者の準備が整った様です!
それでは…………………。
スタート!!』
ピーーーーーーーッ!
試合開始の合図が鳴ったと共に、律佳が動く。
「扇(おうぎ)!」
―――――シュッ!!
空から、律佳の元へ扇が落ちた。
律佳は扇を受け取り、
「乱花(らんか)!!」
そう叫ぶと共に、躍り出した。
シュバババババ!!
「きゃあああああ…………!!」
2年生に、空に浮いた花びらが刺さった。
制服はボロボロになり、所々だらりと血が出ている。