ルークナス魔法学園
「ふふっ、乱花だけじゃない、冬花(とうか)!!」
そう楽しそうに叫んだら、また躍り出した律佳。
あれは………………。
パキン!!
「あ゛あ゛あ゛ああぁあああぁ、」
2年生の腕が凍り、血が出ている所まで凍りついた。
腕に着いた氷の下に血が花の模様を描き、美しい。
やはり………………………。
「樹璃、質問があるんだけど―――――。」
「ん?何かな?」
「律佳は――――――――。
――武術が得意なの?」
「!!!」
樹璃が驚いた表情をし、図星だという事が分かる。
今は武術を使っていないけれど、足が頭に届いたり、1つ1つのポーズがしなやかな躍りは、武術が得意だという事を思わせるわ。
「……そうだよ、律佳は武術が得意なの。
私、昔にいじめられていて、いつも助けてくれたのがりっちゃんだった。
りっちゃんたら、武術で皆を倒したんだよ!
……だけどりっちゃん、武術が得意なの、嫌みたいなんだ。」
武術が得意なのが嫌……………………?
「どうして?
武術が得意という事は、長所に入るじゃない。」
私がそう言うと、樹璃が首を横に振った。