ルークナス魔法学園




すると、




「あっ、ありがと〜〜〜〜!!」



にへらと笑う樹漓さん。




が、次の瞬間、








樹漓さんの顔がぼぼぼっと、真っ赤になった。



「え!?樹漓さん、大丈夫!?」



「あっはは〜〜〜、大丈夫大丈夫!!」






そう言って明るく笑う樹漓さん。







……大丈夫そうに見えないんだけど。




「……って、なんで私の名前を!?」




驚いた様に、樹漓さをは私を見る。





「……さっき、その子と話してた声が聞こえたから。」



その子とは、りっちゃんの事。




あんまり、詳しい事を知っていると、勘違いされる。


だから、りっちゃんとは言わない。




「じゃあさっ、私の名前は分かる!?」



すかさず、りっちゃんが割り込む。




りっちゃんは本名言ってないじゃない。




でも、

「御免なさい、あなたの名前は…………、分からないわ。」



これくらいでは、挫けないわ。






< 8 / 29 >

この作品をシェア

pagetop