人形
「それは前にもお答えいたしましたが?」
「そーだけどさっ!
どこで紅茶の淹れ方を学んだの?」
「・・・」
あれ?黙っちゃった?
地雷だったかしら・・・?
「・・・わたくしの母が、紅茶をよく淹れておりましたので・・・」
あ・・・そうなんだ。
「良いねーお母さんが紅茶淹れてくれるなんて。
私のお母様、家事は出来ない、めっちゃ不器用な人だもーん」
「・・・そうなんですか?」
「そーよー?」
なんか私、近所のオバサマみたいじゃない?
「え?私痩せたかしら?」「そーよー?」みたいな。
・・・にしても、眠くなってきた・・・。
学校で寝たのに・・・・。
「私、お風呂行ってくる。
その後寝るから、今日の任務は終了して良いわよ?」
ふわああ・・・と大欠伸をした私は、部屋を出て行った。