人形
男嫌いの理由
☆由真side☆
・・・何、あれは。
私は今、布団の中で、冷や汗をたらしていた。
令嬢にはあるまじき行為かもしれないけど、現在の状況を考えれば、可笑しくない。
っていうか、許してほしい、今だけは。
私が何故こんな状況なのかと言うと。
話は、数分前に戻ります。
・・・あぁ、喉乾いた。
飲み物飲みに行こうっとー。
そう思った私は、掛け布団をどかして、立ち上がった。
「で?緑はどうやって教えたわけ?」
・・・みどり?
みどりって、翠子のお兄ちゃんの緑さんのこと?
ってこの声、涼馬くん?
敬語じゃないし!
驚きだわー。