人形





 まぁ良いや。


 かけてみるか。




プルルルル、プルルルル・・・



 冷たい電子音が、私の耳に響く。



 お願い・・・出て・・・。






 でも、これは現実の世界。


 漫画みたく、出るわけない。





『・・・はい』





 出たぁぁぁぁ!!??


 嘘でしょ!?




「りょ、涼馬くん!?」


『・・・!?』



 涼馬くんの吐息が聞こえる。


 少し、ドキッとしちゃいます。




 ナイス、電話!





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