人形




 しかも、見習いって・・・。


 大丈夫なのかぁ?


 泉財閥の美人社長令嬢の私の執事、務まるの?


 正直言って、めっちゃ不安だわ。



「歳も近いし、仲良くなれるだろう」


「涼馬くん、いくつなの?」


「・・・18ですけど」



 18?


 あら、若いわね。


 私17だから、確かに近いわ。



「涼馬くんを気に入ってくれたかね?由真」


「うー・・・うん。
まぁ、今の所良いと思うわ」


 少し無口な所とか、眼帯が気になるけどね。



「じゃあ決定だ、涼馬くん!
これから君は由真の専属執事だ!!」



 1人でテンションの高いお父様。


 元気ねー。



 一方の涼馬くんは、さっきから冷めた瞳でお父様と私を見ていた。


 動かないのが凄いわね。






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