人形




☆☆☆



「最悪だよねー」


「ねー!」



 次の日。


 いつも通りの学校。




 しかし時がたつのは早いもので、今は放課後。


 私と翠子は、音楽室へ向かう廊下を歩いていた。


 しかも、文句を言いながら。




 理由、聞いてくださいね。


 そうしないと、この小説、終わりますから。








 時間は、今から数十分前。


 いやはや・・・小説は便利だね。


 時間戻れるし。





「泉さん、沢木さん。
あなたたち、放課後居残り補習だから」





 ・・・って、音楽の先生に言われたの。





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