初恋至難
結局2人
あのあと、お父さんと茉実さんは早速婚姻届を提出しに行った。
身内だけで簡単なパーティーをして終わった結婚式では、2人とも幸せそうで、私もものすごく幸せだった。
それから数日後の今日。
四人で暮らすには狭いということで、マンションを売り、中古の一軒家を買った私達家族。
今日は届いたダンボールをあけて部屋の片付けをしている。
「それにしても、前より部屋が広くなるし、学校は近くなるからこの家で本当に良かったー」
やっぱり、マンションと一軒家は違う。
中古でも比較的新しい所だから綺麗だし。
……さて、これからどうなるかな。
一也と兄妹なんてー…
自分の恋愛運のなさに涙が出そうになってくる。
「ゆずー、一也、ご飯だよ!」
階段の下から茉実さんの声が聞こえる
「はーい」
すぐに返事をしてリビングに降りていく。
テーブルの上はご馳走だった。
「うわぁ、さすが茉実さん!」
私がそういうと、すこし照れた顔をした。
やっぱり、自分で作る料理も良いけど、ほかの人に作ってもらうっていうのも嬉しいなー…
お母さんのご飯………
この時にまた、お母さんがいて良かったと思った。