私が好きなのはキミだけだから。



私がヒロ兄を避け始めてから3日が経った


相変わらず、私はヒロ兄とまともに会話をしていない



その日の夜、お風呂から出て自分の部屋に行こうとしたとき、ヒロ兄に呼び止められた



ドクンッ



それだけのことで心臓が高鳴る



「どうしたの、ヒロ兄」



やっぱり顔は見れなくて、ヒロ兄に背を向けたまま聞いた



「めいさ、俺のこと避けてないか?」



本当のことを言い当てられてしまい、身体がピクっと反応する



ヒロ兄はそれを見逃さなかった



「やっぱりそうなんだろ。なんで、急に避けんだよ……」





やめてよ



そんな苦しそうな声で言わないで



期待しちゃうじゃん……



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