私が好きなのはキミだけだから。


「そ、そんなことないよ。私、もう寝るね。おやすみ」



そう言って自分の部屋に行こうとしたのに



「待てよ……」



ヒロ兄はそうさせてくれなかった





気が付いたら、私はヒロ兄の腕の中にいた



私……今、ヒロ兄に抱きしめられてる?




背中にあるヒロ兄のぬくもりに戸惑ってしまう



「ヒロ兄……?」



「俺、お前に避けられるとかほんとムリだから」



「……別にいいじゃん。私はただの妹 だよ?」






「俺は………

お前のこと、1度も妹だなんて思ったことないよ」



「え……」




「俺………
















めいのことが好きだ」




< 121 / 257 >

この作品をシェア

pagetop