私が好きなのはキミだけだから。

それが悔しくて、私は棗の頬にチュッと一瞬だけキスをした


「棗、顔真っ赤だよ」


私は棗に仕返しができて嬉しかったけど棗は恥ずかしいみたいで、うっせーと言って腕で顔を隠してしまった


そんなことしても、耳まで真っ赤だから意味ないのにね


「ふふっ、棗でも照れるんだね」


「お前………ぜってー楽しんでるだろ」


そんなの当たり前でしょ？

逆に、この状況を楽しまない方法を教えてほしいくらい



すると、棗の手が私の後頭部に回って引き寄せられ、そのままキスをされた


何度も角度を変えて、私の唇を味わうようにキスをする棗


「………んっ……」


自分の声とは思えない甘い声に恥ずかしくなる