私が好きなのはキミだけだから。
そして翌日
「お母さんありがとう!」
待ち合わせに向けて浴衣を着せてもらったんだけど、私にはもったいないくらいすごく可愛い!
髪はゆるく巻いてサイドでアップにして、軽くメイクをして完成
「じゃあ、行ってくるね」
「楽しんでらっしゃい」
お母さんに見送られて家を出た
「ちょっと早く着いちゃったかな……」
今は3時40分で、待ち合わせの4時まであと20分もある
ふいに、トントンと肩を叩かれた
「ねえねえ、誰待ってんの?」
「え?」
この人たち……誰?
私に声をかけてきたのは大学生っぽい男の人2人
1人は明るめの茶髪で、もう1人は黒髪に金のメッシュがはいったいかにもチャラ男って人たち