私が好きなのはキミだけだから。



「は?お前何なの?」


俺ら今からその子と遊ぶんだけど、と黒髪のほうが続けて言う


いや、私遊ぶなんて言ってないし!



「こいつ、俺の彼女だから。気安く手出そうとすんな」


「そんなこと言っても騙されねーから。俺らが先に見つけたんだから、早く諦めて他いけよ」



茶髪さんは嘲笑うようにそう言って"彼"の肩を掴んだ


しかし、茶髪さんの顔がみるみる歪んでいく



「いっ……つ」


なぜなら、彼が茶髪さんの腕を掴んで捻り上げたから



それが余程痛かったのか、ナンパさんたちは「ちぇっ。久々にいい子見つけたと思ったのに」と言って去っていった



うん、顔からしてものすごく痛そうだった………



変なことを心配していると、彼が「大丈夫?」と顔を覗き込んできた


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