私が好きなのはキミだけだから。
もう一度
気持ちの整理
"好きなんだ、上原さんのことが"
「はあ…………」
盛大なため息をつき、私はそのままベッドへダイブした
花火大会の日から一週間経つけど、ふとしたときに思い出されるのはこの言葉
まさか、入江くんが私のことを好きだなんて………
「どうしよう………」
断ろうとしたものの、それは入江くんに言わせてもらえなかったし
ここは人生経験豊富なお母さんに相談すべき?
いや、でもお母さんのことだし無駄にはしゃぎそうだな
………そろそろ頼ってみようかな
そう思って私はある人に電話をかけた
誰かに話すことで気持ちの整理がつかないかな、なんて淡い期待を抱きながら
「もしもしー、めい?どうしたの?」
「急に電話なんかしてごめんね。ちょっと梨花に聞いてほしいことがあって………」
もうここまできたら頼れるのは梨花しかいない