私が好きなのはキミだけだから。
あ、そういえば周りからの返事がない。
みんな、棗が怖すぎて固まっちゃったのか…。
すると、
「まぁでも上原さんなら仕方がないか」
「うんうん、確かに可愛いもんねー」
「お似合いだよね」
なんて声が聞こえた。
え、もしかしてだけど私たち……
認めてもらえたの?
棗ファンからいじめられるのを覚悟していた私としては、とても心外だった。
そして私たちの噂は瞬く間に全校へと広がっていった。