私が好きなのはキミだけだから。
次の日の朝、棗はいつも通り家まで迎えに来て、いつもの笑顔でおはよう、と言ってくれた
大翔のこと、何か聞かれるかもなんて不安だったけど、棗は一切そんな素振りを見せなかった
学校まで他愛もない会話をして、廊下を歩くときに女の子たちが必ずと言っていいほど黄色い歓声をあげる
いつもとなにも変わらない日常に安心した
そして修学旅行の前々日の朝
「ねえめい!修学旅行の服買いに行こうよ!」
「いいけど………なんでわざわざ?」
梨花、確か可愛い服たくさん持ってたよね?と疑問に思ったけど、梨花いわく、
「せっかく私服なんだから、思いっきりオシャレして彼氏つくんなきゃ!」
ということらしい
それからお昼になって私たち4人は屋上に行った
あっ、4人っていうのは私、梨花、棗、玲くんの4人ね
修学旅行の班を決めた日から仲良くなって、それから一緒にお昼を食べるようになった