あの頃のキミはもういない
やっぱり…
『大丈夫?愛奈』

「うん……心配かけてごめんね?」

『そんなこと気にしないの!友達は心配かけてかけられてが当たり前なんだから!』

「愛奈……うん、ありがとう。明日は学校行くね!」

『うん!待ってる!』


結衣は本当に優しいな。

あんなに心配かけたのにわざわざ電話してくれて。



ー数時間前ー

「愛奈……今日はもう帰る?」

「……うん」


私はあの後廊下で思いっきり泣いて結局学校を早退した。

先生には熱が出た、と言って。

でも絶対バレてるけど(笑)



こんなに優しい結衣にもう心配はかけられない。

もう忘れよう。
雅也君のことも雅也君との思い出も

ー「また会おうな!」ー

幼い日の記憶も。


私は雅也君との思い出の写真を引き出しの奥にしまった。


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