あの頃のキミはもういない
結衣said

昼休み。

「ねぇねぇ佐川君。お弁当一緒に食べない?
愛奈がどうしても佐川君と一緒に食べたいってうるさくってさぁ」

私は今、佐川君をお誘い中。

愛奈には先に屋上に行っといてって言っといた。


「え?あ、あぁ。別に……良いけど//」


クスッ

なんか照れてるよ、面白いなぁこの2人(笑)


「え!?雅也行くのか!?俺は!?」

「残念だけど、呼ばれてるのは佐川君だけだから」

邪魔者は廃除しておかないとね(笑)


「えぇー……」

男の癖に落ち込んでもかわいくないっつの。


「さぁ、行こ佐川君!」

「え?あ、あぁ」

私は佐川君を連れて、愛奈の待つ屋上へ向かった。

愛奈ビックリするだろうなぁ(笑)

だって、佐川君連れてくるなんて言ってないもん(笑)

どんな反応見せるんだろ(笑)


私は佐川君にバレないように心の中でクスクス笑いながら、屋上へ向かった。


まさか2人のこの関係を壊す魔の手が忍び寄ってるなんて……考えもしていなかった。
< 35 / 60 >

この作品をシェア

pagetop