あの頃のキミはもういない
ガラガラッ
静かな教室に突然ドアが開いた音がしたから、クラス中の視線がドアのほうに向いた。
「こら!お前、入学式から遅刻とは良い度胸だな!」
「うるせーな。別に関係ねぇだろ」
「なっ!」
え……待って……この人……。
遅刻してきた人は私の隣の空席に座った。
この横顔……
間違いない。
この仕草、この目。
雅也君その人だ。
私はその時思い出した。
雅也君と別れる時にもらった2人で撮ったあの写真のことを。
静かな教室に突然ドアが開いた音がしたから、クラス中の視線がドアのほうに向いた。
「こら!お前、入学式から遅刻とは良い度胸だな!」
「うるせーな。別に関係ねぇだろ」
「なっ!」
え……待って……この人……。
遅刻してきた人は私の隣の空席に座った。
この横顔……
間違いない。
この仕草、この目。
雅也君その人だ。
私はその時思い出した。
雅也君と別れる時にもらった2人で撮ったあの写真のことを。