あの頃のキミはもういない
雅也said

「あ、着いた着いた♪」

俺は今、婚約者の女に無理矢理連れられて、高級レストランに来ていた。

正直、こういうところに来ると目がチカチカする。

普通のレストランで良かったのに。


「お父様~?雅也連れて来ましたわよ~♪」

喋り方キモいんだよ、このぶりっ子。

と、思いながら俺は女にひょこひょこ着いて行った。


あー。
早く帰りてぇ。


大体学校からどんだけ遠いんだよ。


「なぁ、何時まであんの?」

「夜の9時くらいかなぁ」

おいおい。
9時って……まだ6時だぞ。
後3時間もここにいんのかよ。

眩しいよ。
目、失明しちまうよ(笑)


俺は途方に暮れた(笑)
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