あの頃のキミはもういない
愛奈said

「え!?ホントに!?」

「うん」

私はさっき雅也君から聞いた事を結衣に話した。

結衣はいつも私を支えてくれてたし、結衣になら言っても良いよね?


「良かったじゃん!愛奈!」

「うん!ありがとう結衣!」

「私は何もしてないよぉ(笑)」

「あはは♪」

「あはは♪」

結衣が笑うと周りにいた男子が一斉に赤くなる。

尊敬するよ、結衣のモテッぷりには(笑)
無意識に男に惚れられてるんだもん。


「あ!おはよ!藤谷さん!」

「あ……おはよ、結城君」

私に挨拶してきたのは、私が辛くて泣いてる時に声をかけてくれた結城拓斗君だった。


「誰?」

「あ、結城拓斗君。私が泣いてた時に慰めてくれたんだ」

「へー」

無表情で結城君の後ろ姿を見つめる結衣。

どうしたんだろ。


「佐川君に忠告しておくか」



「忠告って、何の?」

「クスッ内緒~♪」

上機嫌で教室に入っていった。

「結衣~?」


何がなんだか分かんないよぉ!
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