あの頃のキミはもういない
告白
愛奈said

雅也君のお父さんが去って、私達2人っきり。

正直凄くドキドキしてる。


「愛奈。俺、勝手な事ばっかりした」

静寂を破るように雅也君が言った。


「え……?」

「勝手に俺の気持ちで愛奈に冷たくして、今回だって勝手に守るとか決めて……。でもそれは全部、愛奈を守りたくてやった事。愛奈が好きだから傍にいたくて……」

ドキッ

雅也君の言葉に心臓が跳び跳ねる。

雅也君の赤くて、少し悲しそうな顔が不謹慎だけど、可愛いと思ってしまう。


「私も……好き」

顔を赤くしながら、私も言った。
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