あの頃のキミはもういない
翌日。

憂鬱な気持ちのまま学校に登校。

何で学校ってあるんだろうってマジで思う(笑)


学校に着いて靴を履き替える。

朝練をしているのかグラウンドからは陸上部員らしき声が。

朝から精が出ることで。



そういえば今日始業式だったな。

しまった。
サボればよかった。

そんな馬鹿なことを思いながら教室へ向かった。



「雅也君、おはよ!」

不意に聞こえてきた愛奈の声。

だけど……だけど俺は……

「……」

結局、愛奈に「おはよう」さえ言えないまま愛奈を無視した。

最低だ。

一言くらいおはようって言えば良いのに……
それさえも言わないなんて。

自分で自分を殴りたくなった。


「文句言ってくる!」

後ろから同じクラスの藤川の声が聞こえた。

文句があるなら言え。
殴りたいなら殴れ。
ていうか殴ってくれ。

そしたら俺も我にかえるかもしれない。


自分が今していることは自分から見ても最低だ。

だって、今愛奈が泣いてるのに見向きもしないで席に着いてる。

本当に俺は最低だ。
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