誠へのミチ
22,
みんなと笑って過ごしていると早かった
今日は…あたしが消滅する日
自分の体だからわかる
いつ消えるのか
だから…せめて最後は
ゆっくり目的の場所に足を進めた
目の前の襖に向かって声をかける
弥生「土方、さん」
土方「取って、付けたような“さん”はいらん。まぁいい、なんだ入れ」
相変わらず仕事机に向かってこちらを見ず筆を進める土方
弥生「土方…お願いがあります。」
土方「なんだ、改まって」
そう言うと土方はこちらを向いて目を見開いた