BLUEBLUE

注文をしても顔を上げないまま。

ブラックコーヒーを淹れている間も、彼女が気になって仕方がない。

目を向けると、
微かに彼女の肩が震えていることが分かる。
近づくと見えるのは、
カウンターを濡らす黒い雫。


彼女は泣いていた。

< 139 / 183 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop