氷姫[未完]
最近、私の噂が流れているのは知っていた。
でも、ほとんどが嘘ばかりだから気にしていなかった。
「お前、目立ちすぎたんだよ。」
「そんなこと言われても」
「一般人じゃない奴には、お前は有名なんだよ。顔も、ばれてんだ。俺の言いたいこと、分かるだろ?」
何で、漣が悲しそうな顔をしてるのだろう。
「分かるけど」
「俺のところにも、依頼がきた」
「えっ!?」
漣のところに?
漣は、仲間で…私を殺すわけない
「俺が、お前を殺すわけないとでも思ってんだろ」
私は、小さく頷いた。
「好きな金額だすってよ。」
漣が、まだ高校生なのに殺し屋の仕事をしているのは親の借金をかえすためだ。
そんな漣に好きな金額を、だす?
なら、きっと…私を殺すに決まってる。