氷姫[未完]

私が、坂木様の事を好きなのも能力を使って分かったみたいだ。



隠し事が出来ないから、かなり厄介な能力だと思っている。



～～～♪♪♪



漣の携帯が鳴ったので、かなり驚いてしまった。



漣の携帯は、あまり鳴らないから。


「誰から、メール？」



メールだったみたいなので、問いかけたが返事がなかった。



携帯を開けた瞬間、表情がかなり歪んだ。



「わりぃ、もう少しお前と話していたかったんだが急用が入った。俺も、とうぶん戻れそうにねぇわ」



いつもとは違う、かなり低い声で話すから怖くなってしまった。


だって、漣の瞳には何も移ってなかったから。


「そっか、頑張ってね」



私は、笑顔で手を振った。



それを見ていたかは、分からない。



漣は、私の方を見ないで出て行ってしまった。