氷姫[未完]
意識は、あったがあまり覚えていなくて不思議だった。
気がつけば、外がかなり暗くなっていた。
「今、何時?」
私は、すぐに服に着替えれば義竜に問いかけた。
「18時だ。何か、予定でもあるのか?」
義竜は、とっくに服に着替えていた。
「別に」
おかしい、記憶がはっきりした。
そうか、義竜の能力は…
“おそらく記憶操作だろう”
相手の記憶を一部分だけ消したり、別の記憶を入れたりできる能力だ。
それなら、あまり一緒にいない方が良いだろうな。