流星‐傷だらけの堕天使‐
 耳元で流れてくる激しい音楽。

左ポケットで時々震える携帯を開きながら

今日もだらだらと朝からお気に入りの煙草を吸いながら過ごす。

これが私、関口春雪(せきぐちはるき)の日常。

「あっ・・・もう煙草ないや。」

そう思いだるい体を起こして階段を下りた。

「お前!」

タイミング悪く茶の間が父親がいた。

「なに?」

「学校はどうした。」

「関係ねぇだろが。」

 これが私とあいつの会話。

 あいつ=父親は仕事もろくにつかず、

昼間は寝ているかどこかに行っている。

 時々こうして顔を合わせると必ず喧嘩になるから私は

極力部屋にいるようにしていた。

「ふざけんな!!」

鈍い音が部屋に響き、左足に痛みが走る

「やんのかてめぇ!!」

 口の悪い私はすぐキレてお決まりの取っ組み合いになった。

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