流星‐傷だらけの堕天使‐
「いってぇ・・・。」

 気がつくとあいつの姿はもうなかった。

きっと頭部を強く殴られたせいで気を失っていたんだろう

頭がくらくらする。

 ・・・・・・死にたい。シニタイ。

何度も同じ言葉が頭の中を掻き乱していく

私は机の引き出しからカッターを出して右腕に当てそっと引いた。

「死にたい。」

 何度そう思い口に出してきたか。

だけど・・・そんな勇気私にはなかった

人から見たら「弱い」そう言われても仕方ない

別に良いよ。

強さを求めてるんじゃない

私は・・・闇に落ちてく術だけを求めているから

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